思い上がりレフティには気をつけろ

レフティ、つまり「左利き」のことなのだが彼らは思い上がりが強くなる傾向があると思う。確かにセンスのいい人間が多い気もするが、自分は希少価値が高いという自負が少し強すぎるのではないだろうか?そんな彼らの思い上がりを変な左利きである私ことZEN吉が説明していきたい。



私が自分のことを「変な左利き」といったのは不器用な人間だからである。もし私が器用な人間であれば「両利き」という超希少価値が高い、ただ黙っていてもモテる男になれただろう、、。私のような変な左利きは初めてする作業の際、自分の利き手がどっちか分からなくなってフリーズすることが多く、じゃあ素直に全部右手で統一すればいいんじゃない?と思われるかもしれないが、中には明らかに左手の方が上手くいく作業もあるので右手一本にしぼるよりは効率がいいのである。

こんな私であっても純粋な右利きよりは左手を上手く使えることが多く、「いいなぁ器用で」とお世辞を言ってもらえることで「へへっ。あざっす」と存分に勘違い野郎の気分を味わうことができるのだから純粋なレフティというのは毎日がお花畑であろう、、。



「ええと、、、うんと、、、」

私が初めての作業で、もたついている所に先輩がやってきた。

「何もちゃついてんだ。ここはこうしてだなー、、、。ん?オマエ左利きか!!」

ここで先輩に同族意識が芽生え、私に対してのハードルが上がる。先輩は生粋の左利きであり、仕事もできる男であった。

「あれ?ええと、、、。どうだこれ、、、」

「何やってんのよ!?どんくせーな、、」

いや、チョット待ってよ、、。
それ言われたらもっと出来なくなるから、、。つーかコレはどっちだ??右手のほうがやりやすかったか??

なかなか進まない作業を見かねた先輩は、

「だめだオマエ、、。センスねーわ。ホントに左利きか?」

という差別用語を放って去っていった。

アンタ何しに来たの?
ただ悪口言いにきただけじゃん。いじめかよ。
勝手にハグしてきて右ストレートかましてんじゃねーよ。普通にトラウマになるわ、、、。



センスのある左利きの人間は、同じ左利きに厳しくなる傾向があり、それは彼らの成長過程がそうさせるのだろう。基本的に世の中にあるものは右利き用に作られていて、その中で生活する左利きは常に頭を使って生活しなければならなく、そんな生活を数十年続けていくと違った世界が見えてくるようになる。本質を見抜くというか、物を元素記号から見るような考え方が定着し、自分なりのアイディアを作ることで生き抜いてきた彼らは、低レベルの左利きを見ると「何で同じ世界の住人なのにこんなことも分からないの?」という気持ちになるのだろう。

彼らの成長曲線は常に右肩上がりで

工夫する → 成果を出す → 褒められる → 自己満足 → また工夫する

という無敵のルーティンを繰り返すことで、一時的に停滞することはあっても基本的には上がり続けており、まさにうらやましい限りである。

だが、この世で一番大事なことは人間関係。
こころ優しき強者は好かれるが、弱者に歩みよる気持ちがない強者というのはコミュニティおいては不要であろう。



「おい見てZEN吉!あの看板センスなくね?」

先程の先輩との会話である。センスねーな、と見切られた私であったが何かとこの先輩と一緒になる機会が多く、正直めんどくさかった。

あー、めんどくさい、、。
じゃあ看板職人にでも転職すれば?

「ははっ。確かにシンプルすぎる感じがしますね。大人しくしたつもりが逆に攻めてるみたいな」

「だろ?センスなさすぎだろ。ところでよ、この「センス」ってどう磨かれるんだろうな?」

マジでめんどくせー、、。
自慢したいだけだろ、、。自己満足野郎が。

左利きは「センス」という言葉が大好物で、それを主食に今まで生きてきており、決して飽きることなく何杯でもいけるらしい、、。

「センス磨くコツですか?どうなんすかね、、、。色んな角度から見ることじゃないですか?まぁ、オレが言っても説得力ゼロすけど、、」

「おぉー。お前センスない割にわかってんじゃん!」

うるせーよ。
オマエだって見る人からしたらそんなに変わんないからな。所詮オレたち左利きなんてトップにはなれねーんだよ。右利きとは圧倒的に分母数が違うんだよ。上には上が山ほどいるんだよ。
アンタだってそんなこと分かってんだろ?だからステージアップせずに見下せる位置に居たいんだろ?グラディウスになれないパロディウスみたいなもんだろ。

その後も自覚症状のない自慢話が長々とつづき、「センス」というワードが30回は出てきたであろう。



ふう、、、。オマエはまず会話のセンスを磨く努力をしろ。