脆弱者で行こう

モテない中年のただの日記です

なぜオヤジはキレると息切れするのか

くしゃみ、舌打ち、タン吐き。オヤジのボディアクションは、はっきり言って不快である。なぜ奴らは抑えようとしないのか?そういう体なのか?いや違う。脳の問題だ。もっと言えば魂の問題だ。私の父親の実例を交えながら解説していきたい。


まず「オヤジ」の定義なのだが、ここではかなり高めに45~70歳くらいに設定しようと思う。さすがに70歳を超えてくると植物のような哀愁さが備わり始めるのだが、それ以前の男はまだまだ元気で体もよく動き、魂もそれに連動している。結論を言うと、彼らがしているボディアクションは全てわざとやっているということになる。アクションを抑え込む力があるのにもかかわらず無意識に自己アピールの為にやっており、悲しいかなそれがさらに他者を遠ざける結果になっている。そもそも、今までの人生の経験値と最低限の情報収集力があれば解決できないことなんてないだろう、、、。まあ、病気とかなら仕方ないと思うが、、、。

解決できない理由はただ一つ、「男のプライド」の存在である。これを勘違いしているオヤジが多すぎる。あなた達がしてきてくれた子供を育てるや、会社を守るといった素晴らしい出来事は男の中にも宿る「女のプライド」がさせたものであって、男のプライドなんて言葉は、ガサツ=カッコイイと正当化するためだけの言葉であってさっさと死語にしてしまえばいい。残念ながらこの言葉が魂レボリューションになっている日本代表のオヤジ達は本当に厄介で、未だに座って小便をすることが女性ホルモンの注射を打たれることだと思っている。

「父さん、まだ立ちションしてんの?どうせ自分で掃除しないんでしょ?」

「何がよ?そんな男いないだろ?」

いや、オマエみてーな男のほうが消えかかってるから。
汚ねえトイレだと帰ってくる気なくすんだよ。PK外しまくってんだよ。どんな形状してんだよ。

この男たちの恐ろしいところは久々に実家に帰ってくるごとに確実にボディアクションが増していることだ。その最たる例が、くしゃみだろう。

「ぶわっくしょーん!!!」

っち。マジでうるせーな。
アピールしてくんなよ。こんなうるさかったっけな?

と、思っているところに続けざまの二発目。

「ぶわっくしょーん!!!」

「いや、うるさいわ。手ぐらいかざせよ」

「あ?くしゃみぐらい好きにさせろよ」

何だ、その金払ってんだから好きにやらせろよみたいなのは。
風俗じゃねーんだぞ。下が死んでるからって上で調整してんじゃねーよ。くしゃみうるせー奴ってマジで何なの?ふつうに不快だから。どんだけ欲求不満なんだよ。


こんなデリカシー0のオヤジ達だが、唯一かわいい孫の前では気を遣って生活できるようで、手っ取り早く直してほしいのなら孫と同居させるのが一番である。逆に言うとそれでも直らない奴はお手上げということになり、私の父親はおそらく前者なので救いようがあると思って安心していたのだが、最近一つ気になっていることがある。


これは私の主観なのだがキレると息切れする人間というのは、体を動かす仕事をしているものに多い気がする。

キレる → 息切れ

というのは一般人でも当てはまるのだが大事なのは順序であって、キレたから息切れするのであって、息切れしたからキレるのではない。それが長年にわたり体を動かす仕事をしていたものは、息切れするのが日常的になりすぎてトリガーが引きっぱなしの状態になっており、順序の区別ができなくなってしまっている。最近の父の様子を見ていると、

少し動く → 息切れ → キレる

この悪魔の方程式が完成しつつあるのではないかと心配になってくる。杞憂であってほしいのだが、あの息切れの仕方を見る限りどうやら大当たりっぽい。

「はぁ、はぁ」

「ん?何してんの?」

「はぁ、はぁ、薪」

「ふ~ん。頑張って」

「あ゛~っ」

「いや、もう止めれば?」

「あ゛ぁーー!!」

ガシャーン!!!

何やってんだコイツ?
相変わらずつまんねー自作コントしてんな。しょうがねぇから拾うの手伝ってやるか。

「手伝う?」

「自分でやるからいいぞ」

「あ、そう。んじゃ頑張って」

息子に助けられるのはプライドが邪魔したか。まあいいや。好きにさせよう。


基本的にオヤジたちがキレるのは、物を運んだり探したりしている時で、必ず「物」が関係している。周りの物を全部捨ててしまえば解決できそうな気がしたが、それでは生きがいを奪ってしまいそうなので手を出さないことにした。

オヤジが70歳になるまであと少し。私は息切れしながら靴下を探している父を眺めながら、早くジジイになってくれないかな、と思い実家を後にした、、。